訳あり物件を売却できる不動産買取とは？処分に困っている不動産を売る方法について解説

2024/04/17

訳あり物件は一般的に「売却が難しい」「売却できない」などと言われています。

訳あり物件は方法次第でスムーズに売却できることがほとんどです。

不動産買取は訳あり物件をスムーズに売却できる方法になります。訳あり物件の処分で悩んでいるなら不動産買取を検討してはいかがでしょう。

訳あり物件を処分したいときにおすすめの方法「不動産買取」について解説します。

訳あり物件とは？

訳あり物件とは「不動産を買いたい人や借りたい人が購入・賃貸をためらう理由・事情のある物件」のことです。

訳あり物件に明確な定義は存在しませんが、主に事件や事故、欠陥、環境的な要因など、何らかの訳（事情）を抱えている物件が訳あり物件になります。

訳あり物件には主に4つの種類があります。

・心理的瑕疵物件

・物理的瑕疵物件

・法的瑕疵物件

・環境的瑕疵物件

訳あり物件は「瑕疵物件」や「いわくつき物件」などと呼ばれることもあります。

訳あり物件①心理的瑕疵物件

心理的に購入や賃貸を控えたくなる訳（事情）のある訳あり物件が「心理的瑕疵物件」です。訳あり物件と言われて多くの方が想像するのが、この心理的瑕疵物件ではないでしょうか。

訳あり物件の一種である心理的瑕疵物件の具体例は、自殺や他殺、事件、火災などがあった物件になります。

訳あり物件②物理的瑕疵物件

「物理的瑕疵物件」とは、建物や土地に物理的な欠陥があるために購入や賃貸を控えたくなる訳あり物件のことです。不安定な地盤の土地や物件、シロアリ被害のある物件、雨漏りのする物件などが物理的瑕疵物件になります。

訳あり物件③法的瑕疵物件

「法的瑕疵物件」とは、建物が法律や建築のルールに反している訳あり物件のことです。

防災設備を設置義務に反している物件や違法物件、容積率などの建築上のルールに反している物件などが法的瑕疵物件になります。

訳あり物件④環境的瑕疵物件

不動産の周囲の環境が購入・賃貸を控える訳（事情）になっている訳あり物件が「環境的瑕疵物件」です。

物件には特に欠陥や事情はありませんでした。しかし、物件の側にゴミ処理場があり、環境面で悪影響を受けていました。このような訳あり物件が環境的瑕疵物件になります。

この他に、近くの火葬場がある物件や、周囲の影響で悪臭や騒音がある物件などは環境的瑕疵物件に該当する可能性があります。

訳あり物件の売却が難しい理由とは？

訳あり物件は「購入や賃貸を控えたくなるような訳」があるからこそ、売却が難しくなっています。

特に購入や賃貸を控えるような事情のない戸建て住宅があったとします。このような戸建て住宅の場合、100人の買主候補がいれば多くの候補が購入を検討してくれることでしょう。

では、同じようなタイプの戸建て住宅でも、心理的に購入を控えたくなるような事情がある物件の場合はどうでしょう。

買主候補が100人いても、そのうちの何人かは「このような戸建て住宅に住みたくない」「抵抗感がある」「普通の戸建て住宅を買いたい」と考えることでしょう。事情のない物件と訳あり物件では、後者の方が買主候補が少なくなってしまうのです。

「訳あり物件でも大丈夫」という買主候補を見つけることが大変だからこそ、訳あり物件の売却は難しくなっています。

訳あり物件にはこの他にも、不動産会社が「売れないから」と売却を引き受けてくれないことや、仲介の買主自体が見つからないこともあります。売却の難易度は通常の物件よりかなり高くなると考えた方が良いでしょう。