マンション売却に所得税はかかる？翌年の住民税は上がってしまうの？不動産売却と税金の関係

2024/04/24

マンション売却には税金がかかります。

ただ、どのような税金がかかるかはケースバイケースです。手続きの中で課税される税金もあれば、売却ケースによって課税される場合とされない場合がある税金もあります。

この記事では、

・マンション売却に所得税はかかるのか

・マンション売却をすると住民税の額が上がるのか

など、不動産売却と税金の関係について分かりやすく解説します。

マンション売却に所得税がかかるかはケースバイケース

マンション売却に所得税がかかるかどうかはケースバイケースです。

なぜケースバイケースなのか順番に説明します。

マンションなどの不動産売却では所得税も含め次のような税金がかかります。

マンション売却の手続きには印紙税や登録免許税がかかる

マンション売却の手続きには印紙税や登録免許税などの税金がかかります。印紙税や登録免許税などは、マンション売却をする際は、基本的に納付が必要な税金になっています。

印紙税とはマンション売却の契約書などに課税される税金です。マンション売却の契約書など、課税対象になる文書に印紙を貼り付けるかたちで納付します。マンション売却の際は契約書などの書類が必要になるため、売却手続きをするためにも納付を要する税金だと言えるでしょう。

登録免許税とは、登記申請の際に納付する税金です。登記の手数料のような税金が登録免許税になります。

マンションなどの不動産を売却すると、売主から買主に名義が変わります。そのため、不動産の名義変更が必要になります。登録免許税も、不動産売却の手続きで納付が必要になる税金です。

マンション売却には所得税や住民税（譲渡所得税）がかかる

マンションなどの不動産売却で課税される所得税や住民税、を併せて譲渡所得税と言います。

マンション売却では所得税や住民税（譲渡所得税）が課税される可能性があります。

マンションなどの不動産売却では、利益が出ると所得税や住民税が課税される仕組みです。利益が出るかどうかは不動産売却ケースによって異なるため、課税されるかどうかもケースバイケースになっています。

マンション売却に所得税や住民税（譲渡所得税）がかかるケース

マンション売却に所得税や住民税がかかるかどうかは、「利益が出ているか」で判断します。

マンション売却の利益とは、売却金のことではありません。売却金と次の計算式で算出する金額のことです。

売却金－（取得費＋譲渡費）＝譲渡所得（利益）

取得費とはマンションを取得したときにかかった費用です。譲渡費とはマンションを譲渡するために要した費用です。売却金からこれらの費用を引き、最終的に残った金額が利益（譲渡所得）になります。

たとえば、マンションの売却金が3,500万円だったとします。取得費が4,500万円で、譲渡費が300万円でした。このケースでは、単純計算で700万円が利益です。

マンション売却の所得税や住民税（譲渡所得税）は利益に対する課税です。ですから、このケースには売却金である3,500万円ではなく、利益部分が課税対象になります。

マンションの売却金が2,000万円で取得費が4,000万円、譲渡費が200万円の場合、取得費や譲渡費を引くと利益はゼロどころかマイナスになってしまいます。この売却ケースでは、所得税や住民税（譲渡所得税）の課税はありません。利益が出ていないからです。

マンション売却の後に確定申告が必要かどうかもケースバイケース

マンション売却の後に確定申告が必要になるかどうかもケースバイケースになっています。

マンションを売却した後に確定申告が必要になるケースと不要なケースは次の通りです。

・マンション売却で利益が出た場合は確定申告が必要

・マンション売却で特例や控除などを使う場合は確定申告が必要

・マンション売却で利益が出ていなければ確定申告は不要

利益が出たときや控除・特例などを使う場合は確定申告が必要になります。

控除や特例を使う場合は利用の要件をよく確認してください。「確定申告が必要」という要件になっていれば、控除・特例の利用に際して確定申告が必要になります。

マンション売却の後に住民税の額が増えることがある

マンション売却後に住民税の額が増えてしまうケースがあります。

なぜ住民税の額が増えてしまうかと言うと、マンションなどの不動産売却により所得が増えてしまったからです。

なお、住民税は前年の所得で税額が計算されます。そのため、忘れた頃に高額の住民税の納付が必要になる可能性があります。課税のタイミングに注意してください。

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最後に

マンションの売却には所得税や住民税がかかる可能性があります。

マンション売却で所得税や住民税がかかるのは、売却により利益が出たケースです。マンション売却で利益が出たときは確定申告も必要になるため、手続きを忘れないように注意してください。

マンション売却により所得が増えてしまうことから、一時的に住民税が増えて驚く可能性があります。マンション売却の際に税金で困らないように、所得税や住民税について確認しておくことが重要です。

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