委任状(いにんじょう)

不動産の売買で、売主や買主が第三者に契約を委任する際に必要となる文書のこと。
文書自体は、「日付」、「委任者の住所・氏名・押印」、「受任者の住所・氏名」、「受任者を代理人と定める旨」、「該当する不動産の売買契約の権限、所有権の移転登記の権限、売買代金受領の権限」、「該当する不動産の概要」などが記入された内容です。ただし、所有権の移転については司法書士宛の委任状が別途必要になります。
不動産の取引で第三者に委任するのは、契約当事者が外国に滞在しているケースや、病気・怪我などで入院しているケースが一般的です。 注意点としては、委任状を持った相手と取引を行なう場合です。委任状が偽造されていたものであったり、委任状に書かれた内容以上の行為を受けたりすることも考えられます。そういったリスクを避けるため、委任状を持った相手と取引を行なう場合は、事前に委任者と連絡をとって委任の意思確認を行なう必要があります。